乾 坤容我静 名利任人忙
(旧)教育基本法(1947〜2006) 改正に反対した文化人129 名の声明 憲法改正反対(九 条の会こちら

参議 院選挙に「9条ネット天木直人氏が立候補(予定)               

また眞理を知らん、而して眞理は汝らに自由を得さすべし。
ヨ ハネによる福音書8章32節)

メディアはコミュニケーションの道具という素朴なイメージがあるが、もっともこの言葉は「中間」という意味であり、二つのものの間を取り次ぐという意味で はコミュニケーションの道具となるが、同時に最初は一つであったものを二つに分けるという効果ももたらす。メディアは、それがもたらす情報を共有し仲間意 識を持つグループと、そうしたものに無関心、あるいは反発するグループとの分裂をもたらす。メディアが発達すればするほどこの分化は進む。だから、メディ アの発達がコミュニケーションを豊かにするというのは幻想にすぎない。(佐藤卓己)

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■ 「はてな」の富柏村日剰・香港日記(テキストのみ)はこ ちらを ご覧 ください。

■最近のブログ化のご時世に敢へてブログ化せぬ日記を。の 心づもりでをります。敢へて全て讀むこと強ゐる日剩あつてもいゝのでは?と。
讀みにくいこと間違ひなきサイト乍ら今後とも御贔屓の程宜しくお願ひ申し上げます。

2000 年11月24日からおそらくあなたは番目の閲覧者です。

六月卅日(土)十年前彷彿させる不安定な雲行き。驟雨。昼過ぎに中環。Stanley街のエベレスト写真店にてコダックのTMax400を10本購入。写 真フィルム、殊に白黒となると最近は購入も難儀。カメラ店並ぶStanley街でもフィルムはこのエベレストと決めていたが店内に写真機の在庫ほとんど失 せて古い写真機の速写型皮カバーなど放出品で並び「この店もそろそろ閉業か」の予感。福和煙草店(Tacaqueria Filipina)にてロンソンのライター用の瓦斯とオイル、それにZippoのflintを購う。別に何処でも買えるのだが敢えて蘭桂坊の坂上り鄙びた 福和煙草店訪れる。この店もあと幾許の営業か。もののあはれ。旺角に渡り信昌レコート店。いやはやマイナーレーベルの宝庫。東欧のコレクションはかなり面 白そうだがあたしには素養なし。言わずと知れたBBC蒐集より2枚を先ず選ぶ。ゲンナジー=ロジェストヴェンスキー指揮のレニングラードでチャイコフス キーの4番とロストロポーヴィッチでショスタコーヴィッチのチェロ協奏曲1番。このチャイコフスキーの4番は1971年の冷戦の最中の倫敦ロイヤルアル バートホールでの演奏で第4楽章が終わるか終らぬかのうちから拍手喝采の記念碑的演奏。二日後のロストロポーヴィッチも名演はアタシが説くには及ぶまい。 そしてもう1枚はロジェストヴェンスキーとロストロポーヴィッチがLSOでハイドンのチェロ協奏曲1番とサン=サーンスの同じくチェロ1番。そ して2枚組はフルトヴェングラーが1947年に伯林を振りブラームスの4番(1948年)と1番の第1楽章のみ(1945年)に独逸鎮魂曲はルツェルン祝 祭管弦楽団でエリーザベト=シュヴァルツコップ(ソプラノ)にハンス=ホッター(バス・バリトン)。これも歴史的名盤。ここまで3枚は購入決定だが偶然に 今日までHK$500購入すると永久会員の特典だがHK$30足りない、の「グリコがっちり買いまショウ」状態で流石にHK$30の名盤ある筈もなし。で 午後の予定あり時間切れか、と地踏鞴を踏んだが、ふと陳列にフルニエ師のバッハの無伴奏チェロ組曲の1972年東京実況録音(FM東京のTDKオリジナル コンサート)が2枚並ぶを見る。バッハのチェロ無伴奏はフルニエのスタジオ録音も含め十名近いチェリストの演奏のCD有するが、このFM東京TDKの「買 い」は当然。で都合5枚を購入。いい買い物、と満足。薮用済ませ早晩に久々にQuarry BayのEast EndにChimayのルージュ一瓶飲む。豪州と新西蘭のラ式就球の試合中継あり。新西蘭応援の酔っ払いが6人いたくらいで店も混雑もしておらず。煙斗を 燻らそうとするとカウンターで二つ程離れた席にいたオヤジに「こりゃたまらん」と避難される。パイプ煙草も間接喫煙には違いないが。酒場に近い Watson's Wine Cellarで葡萄酒4本購い帰宅。ドライマティーニ一杯。菊正宗を冷でくっとひっかけて鮪の中落ち丼。ロストロポーヴィッチからロジェストヴェンス キー、フルトヴェングラーと本日購入のCDを順々に聴く。フルトヴェングラーのブラームスの独逸鎮魂曲はSPからのCD化で音質の悪さは覚悟していたが CDまでガリガリ、とひっかかったような雑音あり(怖)。音楽といえばNHKのニュースで見たが本日がアシュケナージ氏N響音楽監督としての最後の演奏 会。ニュースではベートーヴェンの田園が流れ「最後の演奏が田園?」と複雑な思いでネットで見たら何と今晩は田園とベト7番!であった。アシュケナージも じゅうぶにミルヒ先生に似ているが今晩の「満員御礼」は田園と7番で「のだめ」効果か。まんざら否定できぬ選曲。
▼国家主席胡錦涛君の来港。空港からの大名行列は露払いの白バイ6台、警察車両5台、胡錦涛君専用車、警察車両3台に救急車1台と白バイ2台、それに随行 や警察精鋭部隊飛虎隊乗せた車両など更に10数台から20台以上が続く。空には飛虎隊のヘリコプターが舞い海では水上警察が警戒。日本の首相どころか米国 総統でもここまでやるかね、の厳重警備体制。実際、中国国内でも国家主席の御幸でここまでやるかどうか。香港政府が「もし万が一のことがあっては」での過 剰警備。宿泊先となった湾仔のGrand Hyatt Hotel周辺の警備厳重で十歩歩けば警官一人。記者らも直接胡錦涛(本人どころかその車両隊)を見える距離にも近づけず(ちなみに温家宝首相など来港の 時はホテルなどの道路反対側からの撮影取材は認められていた由)。ホテルに暫し休息の胡錦涛君、午後の市内視察は報道関係者にも行き先事前公開されず取材 は二時間前に中環の指定場所に待機命じられ、結果、行き先は馬鞍山のスポーツセンター見学及び国家主席自身の卓球交流と二軒の家庭訪問。本日は海洋公園で のパンダ贈呈式などに出席し明日、市民デモが始まる午後を待たずに離港の由。
▼今回の衆院選挙。元レバノン大使の天木直人氏が立候補(9条ネット)。同じような主義主張での立候補は前回の04年の参院選挙では中村敦夫氏(みどりの 会)が90万票得たが落選。今回の天木氏は(共産党と腐っても社民党の党外協力得られず)下手するとその90万票にも満たぬ泡沫候補になりかねないが国弘 正雄氏が応援。新社会党といえば矢田部理氏は先考の高校時代の旧友。天木氏は日刊ベリタにも記事を書かれておりアタシはいろいろ思うところあり記事送稿せ ぬようになり久しいが。

六月廿九日(金)雨。朝目覚めれば laufende Wekzeugspritze(単なる鼻水)あり。この時期、外の暑さで汗をかきぐっしょり、冷房で冷えの寒暖の差かなり堪える。宮澤ヨーダ喜一元首相逝 去。弔問した中曽根大勲位が「宮澤さんは一貫して今の憲法を守るという方向を貫いておられた。これは立派なことだったと思う」という一言が最大の弔辞か。 大勲位の「立派なことだった」は故人への「だった」が護憲への「だった」に聞こゆ。自民党最長老の護憲派も小泉三世のベテラン一掃で引退勧告受け入れ而も 最後は自民党新憲法起草委員会に参画。戦後の日本経済の最大の知性も金融危機とバブル対応では評価も分れ、結果論だが宮澤氏に比べれば経済の「けの字」も 理せぬ小泉内閣で景気低迷抜け出されては池田隼人の懐刀の立場もなし。安倍三世は「時々のリーダーが責任を果たしてきたことでいまの自民党があり、日本の 繁栄がある。こうしたことを踏まえ、21世紀にどういう日本をつくっていくか考えていかねばならない」と言葉は宮澤氏追悼の意の欠片もなし。宮澤、中曽根 といった長老に引退勧告の小泉三世はコメント出さず。新聞の評伝も所詮、首相として父ブッシュと「通訳抜きの英語で通した」だの英米の新聞紙を読める程度 のことが国際派と評されるとは貧困なる悲しき話。朝日新聞は論説主幹若宮啓文君が宮澤喜一とサシで話した時の故人のつぶやきだのヨーダ&大勲位の対談の司 会での逸話など若宮君自身の佐々淳行的な「私が」が目立つ。ところで、広東省開平の鐘樓群がユネスコの世界文化遺産に推挙された由(こ ちら)。将来的に補修保存されるは吉事なり。但し観光資源としての今後の開発と繁盛ただ畏れるばかり。余はZ嬢と二年前の十月末に開平 に遊び観光客もほとんどおらぬ村々に威容誇る鐘樓の建築群を畏怖の念すら感じ見入る。本日、国家主席胡錦涛君香港返還十周年記念祝賀のた め来港。厳戒警備で中環、湾仔付近の交通規制甚だしい由。午後、ある機会に小学6年生でキャノンのAE-1操る少年に遭遇。今どき銀塩へのコダワリに「大 した奴」と敬う。が「そのカメラは何ですか?」と尋ねられ内心「待ってました」とばかりに「あ、これかね。これはね……」と余は「ドイツのライカというカ メラで、Mシリーズと言ってね」と説明始め「キミの一眼レフとは違ってレンジファインダーのカメラはこっちがファインダーでレンズとは別で……」と説明し たら「あ、使い捨てカメラと一緒ですね」と合点の由。確かに見た目はそうかもしれぬ……反論できず。実際には「レンズに連動した距離計=レンジファイン ダー付きのカメラ」で使い捨てカメラとは違うのだが……。北角の波止場にて仏教団体による禁戒殺生での魚介類放流の儀式に遭遇。魚介殺生の弔いは良いが当 該の北 角の波止場に並ぶ鮮魚店より魚介類をば仕入れ、而も放流する場所が水質汚染甚だしき北角波止場とあっては魚介類も難儀か。南無阿弥。夏風邪気味で早々に帰 宅。今晩は好物の、広東語で言うところの林飯(Lam Faan)つまりハヤシライス食す。葡萄牙はDouroのQuinta do Vale da RaposaなるワイナリーのTinta Barrocaの01年物飲む。澳門のフェリーターミナルの免税店で酒売り場のオバチャンが「アタシはこれが一番好きだね」とお勧めの卓上酒。飲みやすい 甘めでオバチャンがこれが好きと言ったのに納得。日本では安倍内閣不信任案衆院にて否決。NHKのNW9では「国会の与野党攻防は参院に移され明日未明ま で……」と会津の男宣うが自公与党で過半数制せば単純に数の論理で「攻防」などあろうものか。それにしても自民党が自党の総裁支持は当然として「安倍内閣 不信任は言語道断」と言い切る公明党とはいったい何を考えているのか。仏様への信心は異なるが公明党という政党に保革の間でキャッチングボードとしての一 定の中庸の効力を期待したアタシとしては全くもって落胆するばかり。同ニュース番組で集団的自衛権について内閣法制局長官であった阪田雅裕氏が60年間綿 々と国会で議論され続けてきた継承されてきた理念を一つの内閣の判断で集団的自衛権はある、次の内閣の判断ではない、としたら政府はどう国民の信頼を得る のか、と。御意。それに対して元駐米大使柳沢某は「日本の安全保障にとって日米同盟は不可欠。同盟国として米国が困ったら助けることは最低限必要、個別的 自衛権しか行使できぬことがおかしい」と宣う。阪田氏の主張は(天木直人ブログ6月12日参照)「日本への武力攻撃がないのに日本が武力行使をするのは憲 法9条あるいは憲法全体をどう読んでも無理」というもの。国際法では国家のあらゆる権法が認められており戦力もその一つ。ただ現行憲法では国民の意思でそ れを制限するのが第9条であり、それが日米同盟に障害で集団的自衛権を行使したいなら憲法改正を先ずすべき話。不満があろうがなかろうが現行憲法では集団 的自衛権や多国籍軍への参画はどう見ても違憲。御意。日本から送られてきた荷物の隙間に四五日分の毎日と日経がどさっと入っており夜な夜な読む。晩遅く キース=ジャレットの演奏でショスタコーヴィッチの24の前奏曲とフーガを聴く。
▼日本の年金記録の紛失も凄いが上海で不正流用された年金は71億元(約1100億円)。中国の国家審計署(会計監査部門)の審計長・李金華氏によれば昨 年発覚しただけで国家支出のうち煙草専売局や教育部など19の省庁による発注偽証など190億元、文化省や24の省庁での年金積み増しや海外投資などによ る横領28億元、水利資源庁や科学院などでの国家資産の不法投資や紛失23億元、航空部などでの庁舎建設など資金浪費と横領17億元と中国の公務員による 横領や贈収賄の凄まじさ。社会保険庁などまだ幹部が年金横領しての不正投資などしなかっただけ公僕として真っ当と思うべき鴨。信報の社説「中国資本登上国 際舞台」によれば第10回全人代常委にて財政部建議の1.55萬億……って1.5兆元、つまり24兆円?の特別国債発行で2,000億ドル調達し国家外貨 投資公司創設の資本金に充当の由(ちなみに今年三月の中国の外貨備蓄高は1.2兆ドル)。横領されること考えれば国家による外貨備蓄と積極的投資は賢明 (信報社説もこの投機に肯定的)。だが国内に現状で億の民が貧困に喘ぐこと思えば本来の共産主義国家の投機先は海外の投資市場なのか国内の民生なのか。中 国ほどの資本主義国家は他に見当たらぬ。
▼米国の仮小屋小浜(バラック=オバマ)君のメールはもはや政策どころの話でなく
We crunched the numbers last night, and because we hit our goal so quickly -- 10,000 people have already donated to the campaign this week -- things have changed. Suddenly, we're within reach of something no presidential campaign has ever dreamed of at this stage. With your support, we could reach 250,000 donors for the year by the June 30th filing deadline. We have a chance to seize this moment and make history.
と兎に角の資金集め。資金集めた者が総統選制す。政治はカネ。市民にカンパ求めるだけ健全か。
▼香港で上海灘、China Club(中國會)や葉巻屋経営など経営しサッチャー首相や故ダイアナ妃との親交など話題豊富な財界人の鄧永鏘氏が香港のリベラル政党・公民黨(Civic Party)入り表明。公民黨はリベラル派弁護士が組織せし45條關注組が母体。その弁護士ら4人だかが一気に立法会に当選し公民黨を組織。良識 的な穏健リベラル派として一定の支持あり。A45なる無料タブロイド誌発行したが資金不足で今年2月に休刊。今回来る7月1日の市民デモに合わせ「十年民 主路」なる最終号発行の由。蘋論日報発行する壱媒体集団社主の黎智英氏にインタビューあり。財界人のリベラル政党加入は椿事。だが香港財界ではトリックス ター的なDavid 鄧永鏘であり北京中央にしても寧ろおちゃらけ財界人の公民黨加入で寧ろ公民黨の中道化に期待かも。次は白花油の王子様・顏福偉氏あたりの入党に期待(顏福 偉の歌う白花油のテーマソング「愛 多八十年」)。
▼警察の一樓一鳳(私娼宿)大規模一斉取締り盛ん。私娼検挙だけでは鼬ごっこ、と私娼窟の家主に私娼相手に賃貸契約継続せぬよう申し入れ私娼宿相手に淫売 で用いるタオル、リネン類洗濯の業者にも取締り協力求め「依靠妓女維生」も検挙の可能性ありと警告。私娼の多くが大陸からの出稼ぎで香港返還以降に急増。 でこれも返還十周年での「けじめ」か。
▼昨日の蘋果日報「蘋論」欄で李怡氏「回帰十年、香港的反智愛国教育」を説く。返還以降北京中央の意を受け香港にて熱心な愛国教育。北京中央の感心は香港 人に愛国感情、国家民族の意識あり哉なし哉、「人心」の回帰は真かどうか。李怡氏、昨年四月の香港政府中央政策組の調査引用し75%の香港市民が中国人で あることの誇り感じ65%が今日の中国の国際的地位評価するが76%の市民が香港での愛国主義教育の強化を肯定、と。中国人であることに75%の市民が誇 りを感じながら何故に愛国教育の徹底を76%が求めるのか(すでに誇りを感じるなら愛国心にも満足はもっと多いはず、と李怡氏のこの調査への懐疑)。また 中央政策組の首席顧問の劉兆佳が今年三月十四日の人民日報に「一国両制が確実に定着したと認識できる最も重要はファクターは「人心回帰」である」と述べた 由。李怡氏曰く大多数が中国人であることに誇りをもち一国両制が定着したとしつつ愛国教育の強化が必要というのは実際には愛国心だの一国両制が定着してお らぬからではないか、と。御意。「人心」とは何か。「人心」は中国政治の産物。英語で human heart か popular feeling は一種の感情であり感覚。本来、世論調査で問われるのは public opinion(民意)であるべきで非理性的な popular feeling(感情)に非ず。「中国人であることの誇り」など民衆にとって自然な感情であり大概は「ある」と答えるもの。愛国は一種の感情で人心は一種 の感覚。これを愛国教育などに置き換えても個人主義が強まる時代に効果があるかどうか。台湾の作家・柏楊が「大陸可愛、台湾可愛、有自由的地方就是家園」 と言ったが李怡もまた「大陸可愛、香港可愛、有自由的地方就是家園」と国家の強制なき自由を説く。

六月廿八日(木)早晩に湾仔で夕飯済ます必要あり。Stewart Rdで贔屓は泉記の魚蛋粉。だが不図「胃の調子も良いし」と泉記向いの再興焼臘飯店。夕方からは外買(テイクアウト)の客の行列絶えぬ繁盛ぶ り。余は焼臘なら九龍ではPrince Edwardの永合隆、港島ではこの再興、鵝頸橋街市の恵記が格別と思うが再興に食すは何年ぶりか。少なくとも今世紀初。焼鵝飯と例湯。この店の焼臘、タ レは最初から注がれず客は随意で卓上のタレを用ふ。例湯もこの上なく減塩で野菜の甘み。ゆゑに焼臘店とはいえ極めてあつさり。
▼アルベルト=フヒモーリ君参院選に国民新党より立候補の由。元ペルー元首で汚職等容疑で本国が訴追中の容疑者が日本で本人不在のまま国政選挙立候補とは 前代未聞。フヒモーリ君がそれほど日本にて庇護されるべき=庇護せざるを得ぬ理由とは何そ哉。この日本のフヒモーリ庇護の影に米国あり。米国といへば米下 院外交委での対日非難決議。この決議、民主党多数派ゆゑの採択とされるが共和・民主の交替で対日政策がぎくしゃくするほど日米関係は甚だ脆弱。安倍三世 「米議会の数数多ある決議の一つと理解」と逃げ口上。
▼朝日新聞の論壇時評。評者は杉田敦(法政大学)。「ナショナリズム グローバルな関係と本来性」の評は簡潔で見事。日本の戸籍制度と血統主義との実は矛盾、戸籍の擬制ぶり(早尾貴紀)。在日朝鮮人に対する潜在的差別の結果 としての半島への帰国政策(テッサ森巣スズキ)などの紹介。ふと余がこの論壇時評読み出した頃の見田宗介氏の筆致彷彿。
▼信報に昨日に続き戴耀廷氏の香港憲政この十年に関する論評掲載あり。題して「反思未来十年憲政路向」。七つ目として挙げたのが「〇七〇八普選及第二次釈 法」。董建華の行政手腕に見切りつけた北京中央は一連の香港経済救済の優遇政策など断行。その飴とムチで07年の行政長官、08年の立法会については基本 法釈法権用いて普選実施の否定。この釈法は前回(内地出生子女の香港居留権と異なり)北京中央の独自の判断による釈法。八つ目は「董建華辞職及第三次釈 法」。董建華の任期内の辞任に当り後任者の任期を董建華の残存任期とするか新に5年とするか釈法の結果、残存任期に。九つ目に「政改五号報告書遭否決」。 民主派との関係正常化も期待されたSir Donaldが普通選挙実施の調整案提出を民主派否決。香港の政治環境での断層化更に明白に。最後が「第三回行政長官選挙」。提灯選挙でSir Donaldが当選。民主派の候補が間接選挙で百名の選挙人を得られただけでも「まだマシ」と評価。

六月廿七日(水)キリンビールに瓶ビールの「大びん」について問い合わせると、キリンビールのお客様センターから「大びん」の読み方について返事あり。麒 麟麦酒では大瓶の読み方は「ダイビン」または「オオビン」の併用(地域によっても異なる由)。但し「製造部門では「ダイビン」と読むことが多い傾向がござ います」ってのが、実にいい。営業部門は世間に合わせて「おおびん」と呼ぶ。が、製造部門では「てやんでぃ、何がオオビンだよ」と。ビール製造何十年の職 人が「ビールは飲んだら何になる? 小便だよ。チイベン、って言うかい? ありゃショウベンだ。だからビールだってオオビンじゃなくてダイビンなんだ よ」ってな感じでね。早晩にジムで初めて柔軟体操「のようなもの」一時間。Z嬢がよくやっていて丁度それをする、というので見よう見真似。続けて一時間の 有酸素運動。帰宅して晩飯。最近、カレーライスとか所謂「ごはんもの」以外は「おかず」だけで米を食さず。ビールも「とりあえずビール」は飲まず。かわり に麦茶など飲んでいたが食事の際に水物をとると、どうもガブ飲みする嫌いあり食事を胃の中に流し込むようで腹は膨れる。で汁物だけで水物なし、となる。す ると今まで以上に料理の味に敏感になり、水物をとらぬと塩辛いものや油っこいものも避けたいし、よく噛んで食べるから身体にも良い。そういえば「向田邦子 な時代までは」お茶は食後、であった。食後に卓袱台でさっとお茶を煎れてご飯茶碗に注いでご飯の残りをさっと(……と山田洋次監督が『武士の一分』で木村 拓哉主演の侍にその作法で食事をとらせていたのが最近印象に残ったが)。なんか最近「養生訓」のようなことに言及増えてやせぬか……年寄り。食後に桜桃い ただき食後酒とバランタインの21年をストレートで少し飲んだら晩十時だというのに睡魔に襲われ臥床。
▼或る知人と話した「日本の改革に必要なもの」。教育基本法や関連法案の改正、教育再生会議や愛国心の高揚などで日本は救われず、具体的に何が必要か、と いえば、まず英語表記のJAPANを止め「日本」とNIPPONへの統一、学校教育の9月始業の導入(4月始業は日本の伝統に非ず)と道州制による地方自 治拡大。保革の枠を超えている提案で民主党あたりが主張すると面白いのだけど。
▼猪瀬直樹氏が東京都副知事に。都知事が石原でも美濃部でも、この人なら副知事になれるだろう。
▼NW9で自転車で子どもを乗せる「補助椅子」の危険性ついてレポートあり。自転車に補助椅子で子どもを乗せる場合の安全確保、規制……などと述べていた が、ところで補助椅子つきの自転車って日本以外で普及しているかしら。香港は子どもを乗せる以前に日常生活で自転車は使われず、自転車大国中国ではどう だったか……といっても今や自動車大国。子どもを二人も自転車に乗せてスーパーに買い物……なんて想像できないのが「日本以外の」常識。歩道を自転車が走 るもの日本の異常な光景。
▼九龍新蒲崗の工業ビルで大麻製造謀った男二人御用となる。警察は1,300株の大麻押収。年4回の収穫として年間HK$200万の由。かなりの収益と思 えるが、この大麻製造場所、賃貸の広さは4,000sqfで、ざっと計算すると年間HK$500/sqfで12ヶ月で割れば月にHK$41.7/sqfの 生産高(売値ベース)だとすれば賃貸の高い香港では非合法の商品扱う=検挙されるリスク考えれば大麻製造はけして利潤高いとはいえず。
▼香港大学の法学の偉才、戴耀廷先生が「特区十年:十大憲政事件」を信報に書いている。香港返還からの10年でいったいどういう具体的な事件が香港の憲政 (法治)に影響を及ぼしたのか、と。まず「張子強」案。港澳に勢力張る暴力団幹部だが中国国内でお縄にかかり刑事裁判となったが本来、法制と司法は別であ るはずの香港での違法行為も含め内地で審判されたこと。二つ目が「胡仙」案。星島日報が発行部数偽った問題で社主の胡仙については当時の律政司・梁愛詩が 「公共の利益」を理由に不起訴決定。胡仙が北京中央と董建華と親密な関係あり、の超法規的措置で香港政府の法治感覚の欠如顕わ。三つ目が「内地子女居港 権」争議で四つ目が「四大護法」登場。全人代と全人代常委の立法行為のうち香港に関する案件については香港の最終裁判所にそれが基本法に見合うかどうかの 審判権があるとする香港の司法判断につき内地の法律専門家が猛烈に批判、その御用学者らの意見=北京中央の意向。五つ目に「第一次釈法」。内地子女居港権 につき香港司法が居留権ありと審判したものを「こともあろうに」香港政府が全人代常委に対して法解釈を依頼。全人代常委は居留権なしと判断し香港の司法判 断転覆。六つ目に「基本法23条立法と71デモ」を戴耀廷先生は挙げる。董建華行政長官らに対する不信感、政府の強硬な23条の治安条例の立法化などに対 して反対の50万人デモとなり香港の政治無力感が払拭された(あるいはそうならざるを得なかった)もの。(今日の信報にはこの6つ目まで、 で残りは後日登刊の由)

六月廿六日(火)蘋果日報の朝刊の見出しや残酷な写真にも今更いちいち驚かなくなっているアタシも「1女4男 中二學生玩5P」には朝イチで「まったくもぅ……」と。あたしゃ目覚めの寝惚け眼でこの見出しみて「えっ、中二がナマで5Pを学習?」と読んでしまったが 当然、中二の学生が、であった。14歳の中学2年の女の子が同級生の男子7人を連れて自宅に戻り、そのうち3人は居間でHビデオ鑑賞していたが 残り4人(中学2年といっても15〜17歳、何かの事情で留年組か新移民か)を連れて自室に籠り4人相手に(結果的にナマ、なのだろうが)口交始め(と荷 風散人も驚きの淫娘なり)そこに この女の子の父親が帰宅。娘と学生らは「即時作鳥獣散、慌忙逃離寓所」と(……日本語ならさしずめ「一目散」だろうか)この漢文の漢字の書き文字としての 「即時作鳥獣散、慌忙逃離寓所」の躍動感と音の響きの良さ。いや漢文の筆致に感心している場合ぢゃないが。早晩から各一時間の有酸素運動と筋力運動。ほん と「どうしちゃったの?」というくらい、このところ毎日規則正しく最低でも一時間は運動して、のストイックな生活。随分体重が減ったと感動していたが内科 の定期検査の結果が届いたら標準内ではあるが正確な標準体重まではあと6kgも減量が必要で驚く。ところで、ジムで運動の途中の着替え中に自分のロッカー の前に真新しいナイキの速乾性のシャツあり。誰かの忘れ物か、周囲に着替え中の御仁もおらず。誰のかしら、職員に届けてやろうか、いやこんな一枚、忘れた ら忘れた本人が「もう無くしたもの」と諦めているか。下手に置いてあっても掃除スタッフなら捨ててしまう鴨。それならいっそのことアタシが貰っちまっても 罰は当たらないのぢゃないか(って立派な犯罪だが)……などと良心の呵責と戦っていたが……ふと思えば「これって、あっしのだよ」……まったく。さっき着 替える時にロッカーに仕舞い忘れただけ。自分のシャツを目の前に「これをあっしが貰っても」と勘三郎が新橋演舞場でやる野田秀樹脚本の芝居だね、これ じゃ。
▼昼に薮用あり香港日本人倶楽部。今年春に移転した、このビルから銅鑼湾を眺める。香港は高層ビルが林立するので、高いところから見下ろすと 面白いほどの普段見慣れていない、面白い眺望に出くわすことあり。今日もその一つ。超高層ビルに囲まれた一角、といっても低層に見えるが七、八階建てなの だが、は銅鑼湾の、建て直し中のHennessy CentreとThe Lee Gardensにはさまれた一角。デベロッパーが虎視眈々と「再開発」狙うことがよくわかる眺め。居酒屋一番があり、ブルース=リーの『死亡遊戯』で敵の ドクター=ランドの実は本部であった(笑)四川料理の南北樓がある。もう一方は、かつて大丸百貨店香港店のあったPaterson街。1960年頃の都市 開発。怡和街に接する一角は歩行者天国。この一帯、街道の広さ、殊に香港では貴重だが歩道がかなりゆとりがあることは特筆すべき。ここだけ凝視すると一 瞬、巴里に見えなくもなし。ビルの高さや一連のファザードも設計の均衡も良い。紐育の摩天楼ほどになれば別だが都市建設というのは、このくらい抑制が利い て調和あるべきもの。香港では1950〜60年代でこの発想は消滅。香港では九龍の太子(Prince Edward)のSycamore街一帯が見事。

六月廿五日(月)昨晩は十時半に寝入ったのに今朝起きたら六時半。子どもの如く八時間も寝てしまったが熟睡は心地よし。アタクシの拙い写真はFlickr に保存公開しているが、このFlickrすら中国では見られぬことを10-0-0.netで知り驚く(だが対応策もありの由、こちら)。早晩に ジ ムで小一時間トレッドミルで走る。身体が軽くなり6min/kmで走っても平気。トレッドミルでこの時計だと実際の10kmロードレースなら55分くらい でいける鴨。ただこの冬までこの体重維持できれば、の話。帰宅してドライマティーニ一杯。山崎のハイボールとカレーライス。胃潰瘍なんてやるとカレーライ スが食べられる程度のことにしみじみと有難み感じ入る。NW9見ていると食肉の偽造、年金記録問題など「安全な日本」は「安全なはず」の日本で実際には 「安全じゃない」。安全性とか正確さであるとかが「美しい日本」の売りのはず、だが。年金の記録の件では、過去30年に渡っての年金の記録……しかも転職 数多し、なんてなると実際に有効なのは結局、国民総背番号制度。国民年金も個人番号とかあるのだろうが厚生年金からの移籍であるとか雇用主が変わった場合 の連続性であるとか、そういうことに対応するには「たちどころに個人記録の認識可能な」生涯番号制しかないのだろう(個人的には反対だが)。
▼この夏の猛暑は、NHKのNW9ではこのまえまでサミット取材で「地球温暖化」と深刻な顏をして伝えていたのに、「今年の夏は暑いです」「その経済効果 は」なんて秋葉原の家電店のエアコン売上げ増だのビアガーデンの賑わいだの、おまけにビール増産で「ビール缶のアルミニウム製造まで経済効果があるので す」ってエアコンにせよアルミニウム缶製造にせよ電気消費で結果的に地球温暖化じゃないの? 取材と主張に一貫性すら欠ける。ところで麒麟麦酒社だと思う が、この取材に対応した職員が瓶ビールの「大瓶」を「ダイビン」と呼んでいた。「大きな瓶」なら「おおびん」で、この読み方が通例になっているが訓+音で 所謂「湯桶」読みだと思うと「ダイビン」の方が音が良いし、もしくは訓で「おおがめ」だが「大甕」みたいで誰も読めないね、これぢゃ。
▼テレビのニュースにエルトン=ジョン先生が記者団に囲まれ映っていたので相変わらず人気で華やかだこと……今度は「同性の愛人の発覚か、離婚か?」と 思ったら北朝鮮のIAEA(国際原子力機関)実務代表団の受け入れ? えっ、と思ったらこのIAEAの訪朝代表がエルトン=ジョン先生に似ていただけ。
▼吉田秀和先生じゃないが「新聞を読みたい」と思えない時も多いが時々、珠玉の如き文章に接するから読まないわけにはいかぬ。朝日新聞の参院選挙記事で 「改憲は争点か」と瀧井一博(憲法史・兵庫県立大学教授)と森達也(映画監督)が語る。滝井教授は憲法を「理想論」で語るのがいい。そんな机上の空論 ぢゃ、と保守反動の方々には嗤われるだろうが。
いまの日本国憲法は不幸なイデオロギー構想の渦中にあり、国民を統 合するという本来憲法が担うべき役割を果たしていない。(略)安倍首相は今年1月、憲法改正を参院選の争点にすると宣言した(が、略)安倍首相がやろとし ているように、一政党の党首である首相が個人の政治信条を強調し、国政選挙の争点として掲げることによって憲法改正を進めるという手法は、健保制度のある べき姿にそぐわない(略)。仮に、ある政党が「改憲選挙」と位置づけた国政選挙が、05年の郵政選挙のような盛り上がりをみせ、その党が圧勝して憲法改正 を主導したとしよう。そうやってできた憲法が、果たして国家百年の計を担い得るだろうか。一つの政治勢力が他の勢力を抑え込むような色合いを帯び、新たな 「押しつけ憲法」になってしまう危険もはらんでいる。憲法の改正とは、いわば国民共有の「神話」を作り出す営みだ。憲法の作成に携わる人たちは、国民が依 拠し得る新しい国家の理念を提示してもらいたい。そのためには、様々な主義主張をもった人々が一時的にせよ党利党略を棚上げにして、国益という観点から手 を結んだという姿勢が不可欠だろう。この憲法、ひいてはこの国は、党派を超えて作り出されたものだ、という神話が生み出されてはじめて、憲法改正は意義の あるものになる。
……と。明治の初めの五日市憲法も、敢えて言えば大日本帝国憲法も、そして現行の戦後の「押しつけ」日本国憲法も「国民が依拠し得る新しい国家の理念」と しての神話的な理想論。この瀧井教授の指摘を読めば、いかにキョウビの安倍改憲が胡散臭いものか、は明らか。で森達也氏も平成の加藤周一と呼んでいいほど 見事な理詰め(ってまだ周一先生は平成の世も筆は冴えているが)。自民党の改憲の草案にある現行憲法9条2項「戦力不保持と交戦権の否定」について
今の時代の空気や世相では、「自衛」を名目にして9条2項の変更を 容認すべきではない。なぜなら、戦争や虐殺の本質は、まさしくこの「自衛」にあるからだ。(地下鉄サリンや9・11テロや拉致などを契機に)漠然とした恐 怖や不安が、この10年ほどで急速に高まった。殺人事件自体は60年前前後に比べると大きく減っているのに、メディアの報道で増幅された「体感治安」が悪 化し、「危機管理」を求める意識が高揚した。この「知らない他者」に対する恐怖や不安に耐えられず、人は「知らない他者」を仮想敵に設定し、自衛の意識を 燃料にして先に攻撃しようとする。(略)ならば、自らの過剰な自衛意識の発露を抑制し、さらに自らが「仮想敵」にならないためにはどうすればよいか。その 戦略を具体化したのが9条2項だ。(9条は丸腰平和な性善説ではなく)憎悪と報復が連鎖する今の世の中では、ラジカルで実践的な対抗原理なのだ。改憲論者 は、自衛権を放棄するのかと言うが、自然権である自衛権を放棄などできない。自衛の手段としての武力行使を否定するのが9条だ。(略)憲法とは主権者であ る国民が統治を委託した国家を規制するものだ。だから「制限規範」であり、私たちの理念でもある。安倍首相は理解しているのか。「国民支配の道具」という 感覚ではないか。危機管理意識が高揚するのに伴い、難しいことは敬遠され、善悪や真偽で割り切る単純化や簡略化が進む。(略)単純で据わりのいい結論や早 急な判断が求められる……そんな空気が充満する中で、改憲が争点になるのは危険だ。
……安倍首相は理解しているのか?、は御意。「危機、危機と佐々」の佐々淳行に読んでもらいたい(って納得するはずもないが)、の一文。
▼南洋商業銀行の創設者で名誉董事長の荘世平氏逝去。今月二日。享年97歳の大往生。1911年に潮汕に生まれ北平(北京)で大学卒業後にタイに赴き教育 や報道に従事しつつ華僑組織して中国の抗日戦争を支援、戦後香港に渡り人民共和国成立直後の1949年12月に香港で南洋商業銀行を創設。銀行に五星紅旗 を掲げ、これが香港で初めて掲揚された五星紅旗の由。当然、親中派資本。で生涯、中国の経済発展に尽力。左丁山氏の書くところに拠れば、亡くなる前日も 97歳で実務、深圳で仕事済ませ理髪、晩も自宅で食事のあとに入浴し夜遅く寝室に入り按摩椅子に坐ったが不調訴え救急車で病院に運ばれたが不治。人柄と品 性の良さ、清貧さ、無私公正で倹約家とこの人を誉めるに言葉は欠かず。親中派資本家で家族興隆にはいくらでも途はあろうが自らも身分に比べれば薄給に徹 し、息子は運転手で糊口凌ぐ。左丁山氏も、贈収賄や特権享受に溺れる国営企業幹部や上海の高級公務員に比べ、この見事さ、と。御意。これだけの人ゆゑ葬儀 も葬儀委員長は董建華、副委員長にSir Donald、高祀仁(中央人民政府駐香港特別行政區聯絡辦公室主任)、マカオ行政長官・何厚鏵、李嘉誠らが並び、総議員は香港政府や親中派資本家ずらり と並ぶ。左丁山氏は、亜州週刊が前週に報道するまで、この荘世平が(親中派の所謂「紅い資本家」であったにせよ)戦後、中国共産党の香港の地下党員の領袖 であったことは露とも知らず、と。

六月廿四日(日)晴。朝の五時過ぎに目覚めてしまった。昨日の朝日(国際衛星版)に掲載されていた加藤周一の夕陽妄語「戦記再訪」読む。保元・平治物語の 話から「叙事詩……殊に戦いを語る叙事詩の本質が、そ の成立時点において過去の事実を記録することではなく、現在の環境を、概念的でなく、直接に、直感的に、把握するための知的道具を提供すること」として、 叙事詩は「事実をそのまま利用すると共に、極端に誇張し、想像し、空想する」と言う。昨日入手のベートーヴェンの7番を聴く。7番、といえば「のだめ」で 突然、日本でポピュラー。アタシも当然、7番はCDで持ってもいなかったのだが「のだめ」であれだけ聴かされ(といっても第1楽章の主題だけだが)耳に残 り、ちょっとちゃんと聴いてみたい、と思ってHMWでちょいと覗いてみたら7番だけ、なんてCDは当然「ない」わけでカラヤン(伯林)とバーンスタイン (維納)のベートーヴェンの交響曲全集あり。カラヤンの全集はずっと聴いてもいないが母に中学校の卒業式の日に買ってもらったLP版があり、バーンスタイ ンと維納の方を購入。バーンスタインのほうが「のだめ」のミルヒ先生(フランツ=フォン=シュトレーゼマン)の印象に近い、ということもある。まぁバーン スタイン先生とミルヒ先生ではご本人の相手の「好み」は違うが好事家という点では一緒であろうし。で昨日の日剰綴り朝食済ませ新聞も凡そ読んでしまって午 前八時。昼までプールで泳ぐ。体重が軽くなったので泳ぐのも多少は楽? 水中での浮力と体重は関係あるのかしら。昼に尖沙咀の天祥撮影器材でライカのカメ ラ皮カバー(Ever Ready Case)購入しちまう。内緒。午後、上環で頼まれ仕事のお手伝い。ジムに一浴して帰宅。靴磨き。ドライマティーニ一杯。山崎のロッ ク飲みながら揚げたてのコロッケいくつも食す……と書くと肝硬変っぽいが大量のキャベツでソースなんてほんの少し。ご飯はカレーライスの時くらいしか炊か ぬ最近の食生活。晩九時過ぎには睡魔に襲われ朦朧。
▼昨日、行政長官「自称政治家」Sir Donaldが組閣の人事発表。あたしが二十日に綴った、早く巷に流れた人選と凡そ変わりなし。世渡り上手で「橋王」の異名とる政務司の許仕仁は離職(政 務司の経歴活かし今後もコンサルタント業で大儲けか)、後任に唐英年で、その財政司の後任はSir Donald子飼いの曽俊華。教育統籌局長のアーサー王・李國章は期待通り実質上の更迭で離職。民政事務局長は北京中央の顔色伺いか元「大公報」編集長 (副社長)の曽徳成が抜擢され「とばっちり」くいoutは董建華に抜擢されこの職にあった眼科医の何志平。何のコンサートだったか(確か昨夏のデュトワ先 生指揮の広東省の夏季音楽アカデミーのコンサートだったか)あたしの隣の席にこの人あり巨体ゆゑ身体小さくして。今回の人事異動で一番の驚きは羅范椒芬が 辞職での廉政専員に湯顕明を抜擢。湯顕明といえば葉劉淑儀が保安局長で基本法23条立法推進の際の腹心。葉劉淑儀の更迭で税関のトップに移動で難を逃れた が、まさか廉政専員に抜擢とは。廉政専員といえば政府の汚職摘発の政治的敏感な独立職で羅范椒芬といい湯顕明といい北京に忠誠誓える人たち。保安局など適 任だろうが廉政専員向きとは言い難し。
▼沖縄県議会が22日、沖縄県議会で集団自決「軍関与」で与野党一致。日本軍が住民の集団自決を強制したという記述削除の教科書検定に抗議の意思表示。沖 縄の約9割の市町村でも同様の意見書を可決。県議会では自民党は「命令、という言葉が入るなら反対」と難色示し「軍の関与」で妥協、自民党の県議会議長 (当時8歳)が
200人ほどの住民と壕に隠れていたところ、3人の日本兵が来て、 泣き続けていた3歳の妹といとこに毒入りのおむすびを食べさせるよう迫った。敵に気づかれるのを恐れたためだった。家族は「死ぬ時は一緒だ」と壕を飛び出 した。
公明党の県議も「軍しか持ち得ない手榴弾が配られ、それによって多くの住民が自決に追いやられた」と指摘。県議