乾 坤容我静 名利任人忙
教育基本法の改「正」に 反 対! 反対はこちら。 文部科学省の基本法関連サイトはこち ら。憲法改正も反対(九条の会こちら) 
米国の理性Barack Obama氏(民主党、上院議員)を米国総統に推しま せう。                     

わかりやすい言葉が跋扈すると、みんな目をきらきらさせて連帯を始め、ボランティア精神が賞賛され、強要される。そしていつか来た道になる。

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2000 年11月24日からおそらくあなたは番目の閲覧者です。

九月三十日(土)晴。朝七時半すぎ、開け放った窓から「起来、起来、起来〜!」と中共国歌が風にのって聞こえてくる。眼下の小学校の校庭に児童整列し児童 代表による国旗掲揚をば直立不動の姿勢で眺めての国歌斉唱。全校朝会終わりクラス毎にきちんと並んで教室に向う迄を眺める。97年までは英国統治でこんな こと何もしておらなかった学校が今では愛国教育の装置として立派に機能。学校側にしてみれば「やっておけばいい」程度の国旗国歌の毎朝の儀式で「国家を認 識することはけして悪いことじゃない」程度の認識なのだろうが<国家の意図>を刷込まれる子どもにとってはたまったものぢゃないはず。だが愛国心の涵養の ために近代国家において公教育が誕生したと思えば当然の、わかり易い光景か。午前中ジムで一時間の有酸素運動。昼すぎから別のジムに移り一時間筋力運動。 午後遅く小雨あり。薮用済ませ尖沙咀。ペ ニンスラホテルのバーでハイボール二杯。先週末は維納フィル奏者が凭れていたバーカウンターもひっそり。他の客に気遣いもなくパイプ一服。 Z嬢と待ち合せ四、五年ぶりだろうか、でWein Stubeに。ワルシュタイナーの麦酒と腸詰、キャベツの酢漬。この店は地味な独逸酒場で簡単な料理も供す。バーには独逸のオヤジ多いが隣宅は偶然に日本 人家族。聡明そうな子どもの関心ある話題がJRの常磐線の特急で、そういえばこの店を紹介されたのもH製作所のM氏であったこと思い出す。HK Culture CentreのStudio TheatreでCCDC (城市當代舞踏團)の舞踏「ニジンスキー」観る。今回はこの舞踏団に長期にわたり客演する邢亮(Xing Liang)による振付でニジンスキー役は陳宜今(Chan Yi Jing)。精神を病むニジンスキーが回想する形でセルゲイ=ディアギレフとの運命的な出会いやBallets Russesでの日々、ストラヴィンスキの「春の祭典」初演での「記念すべき不評」など回想しながら更に病んでゆく態を描く。だが「二十世紀のバレエを二 十世紀初めの僅か十年で決定づけてしまった」ほどのニジンスキーを描くことがどれほど難しいことか。抽象的ではあるがニジンスキーの生涯をある程度知る者 にならわかりやすい舞台装置、全裸を含めかなりnudityを効果的に演出に加えたり、と配慮も見られるが<ニジンスキー>をテーマにすることはあまりに も大それたこと。バレエを踊る場面となれば、そりゃCCDCの踊り手がいくら鍛練してもバレエダンサーでないから踊りは雑になるし、この舞踏団の群舞は女 性陣はいいが男性陣はどうも群舞となると指先、爪先までの「踊り手全員の総意としての」神経の集中に欠けるところあり。今回は邢亮本人は舞台に上がらず、 ただし公演のポスターやパンフレットは邢亮による踊りの姿。邢亮の一人舞踏でも良かったのではないかしら。台湾の雲門舞集の林懷民ならニジン スキーをどう演出できるか、などと考えると面白いが彼は「手がけない」ことは確か。帰宅して1:1のウオツカレモン飲む。久々に「モンテ=クリスト伯」の 第三巻を少し読む。
▼巴里には千の単位で日本から応援に人が向っているディープインパクト馬の凱旋門賞について須田さんが「競馬から遠い媒体、特にテレビ番組で 「当然勝つ」くらいのムードが醸成されている」と書かれている。日曜深夜の終電も終わった時間の、後楽園での凱旋門賞中継で司会をする須田さんは「慣れな い馬場で走る海外遠征」なのだから「まずは無事に、というのが一番大切」であり「シリウスシンボリの頃、誰が「日本調教馬が3強の一角として凱旋門賞に出 る」なんてことを想像しただろうか」と思えば「良い着順はまぐれで手に入ることもあるが、良い人気順はそれまでの積み重ねでしか得られない」のだから「結 果に関わらずディープインパクトは既に賞賛されてしかるべきものを残している」と。須田さんといえば須田さんがこよなく愛する香港の太子(Prince Edward)地区も旺角に続いて地価高騰で「再開発」の波に襲われ老朽化進んだ建物がかなり解体の由。安くて美味いもの屋系の行く末案じられるばかり。

九月廿九日(金)快晴。昨日マンダリンオリエンタルホテル香港が九ヶ月休業経て改装開店。客室のまだ半分ほどのソフトオープンで十月十七日に飲食部門など 全面開業、西洋料理の主食堂は東京は南青山にもあるPierre Gagnaire氏の “Pierre”が入る由。少なくともこれまであった多国籍フュージョン料理?のVongよりマシな料理供されると思うが、97年だったかまであったフラ ンス料理のPierrotの、あの風格と味はもう過去のもの。本日、用達の途中このホテルのところ通りふらっと入ってみる。ロビーは重厚さが削り取られ多 少明るい雰囲気になりコンセルジュのジョヴァンニ氏はじめ旧来の職員多く働く。気 になるバーであるが「スエズ運河以東にチナリーあり」は恐る 恐る覗くと壁に染み込む莨の臭いまで昔のままの「全く変わってない」状態で思わずウェイターに「何も改装しなかった?」と声をかけると「いや、バーカウン ターの肘擡の皮だけは張り替えた」と誇りの笑顔。思わず誰もおらぬカウンターの昔のいつもの角席に坐りドライマティーニを注文する。檸檬皮と注文したのに ライムピールで供されたのがご愛嬌。外装はかなり「いただけない」が今回の改装が客室の拡充だけであったことはせめてもの幸い。またチナリーバー訪れる機 会少なからず、か。晩に帰宅して豚汁など。最近おかず多い日は米飯は食さず。明日帰国にて昨晩よりペニンスラホテルに泊る、が香港最後の食事が尖沙咀の錦 城韓国料理というケッタイなT君夫妻より電話あり。
▼NHKのNW9のキャスター柳澤某は「続発する」酒酔い運転が話題になると急に声を荒げ非難の言葉に勢いあるが政治関連では地味に冷静装い「会津の男」 らしからぬが、それに比べ伊藤敏恵キャスター秀逸。今晩は安倍内閣仕切る首相補佐官のうち高市早苗にインタビューで、本来であれば就任直後でヨイショ取材 のところ安倍三世の本日の所信表明演説など取り上げ「イノベーションなどカタカナ言葉が多くわかりにくい、具体的には何を」と尋ね高市先生の御説を引き出 せば高市先生「イノベーションこれがたんに技術革新かといえば、そうじゃなくて」と話し出すが話すうちになんだかわからなくなり(そりゃそうである、絵に 描いた餅の外来語政権)結局「イノベーションは……よーは技術革新なわけですが」とコメントしてしまい、完ぺきに伊藤キャスターの罠にハマった感あり。愉 快。ところで官邸主導で「大臣より重要視される」首相補佐官の存在はすでに文部、外務で省側の反発くらい始める。まぁ首相補佐官のなかで唯一「凄み」きか せられるのは北朝鮮拉致問題で、これはすでに外務省が手を引いたところ、補佐官中山刀自の活躍はすでに本日、拉致被害者の人たちの家族の人々の代表の方々 を首相官邸という補佐官らの牙城に招き会見するが「本来、会う予定のなかった安倍首相が急きょ予定を変更して」横田めぐみさんのご両親らの方々とお会いし て会合では横田めぐみさんの母の苦労話に「安倍首相は目に涙を浮かべハンカチで目頭を押さえながら」聞き入り拉致問題解決への積極的な姿勢を見せてくれた ことに好感をもったと横田めぐみさんの父母が会見後に語り安倍三世の好感度向上に一役買う。安倍三世の抽象的な「美しい国、日本」の国会演説は完全に原稿 の棒読み。演説かなり下手な印象与えたが、この拉致の家族の方々に対する涙で安倍三世は「演説の下手さよか地道な問題解決への誠意」でポイントゲット。そ れに一役も二役も買うマスコミ「報道」。

九月廿八日(木)晴。朝五時頃に目覚め昨日の新聞の残りなどぼんやりと読むうちに空も明るくなる頃に「ドサッ」と新聞が届く音でインクの臭いする朝刊届き 読み始め大量の新聞を持って家を出るが当然読み終わらぬうちに晩となり今晩は晩飯の機会すら逸し星巴珈琲でチョコレート菓子1つコーヒーで流し込み二更に 帰宅で午後十時以降に何か食すと翌日の胃凭れ甚だしく「せめてビタミンCだけでも補給」を口実に檸檬一つ絞り檸檬汁だけでは胃に刺激多かろうと割るのがウ オツカでは更に空腹の胃に悪いの承知でウオツカと檸檬汁が1:1のウオツカレモンを一杯やって空腹ではさすがに酔って睡魔に襲われ臥床で意識なし。
▼朝日新聞で安倍内閣支持率63%で、支持の理由は「政策」って具体的に何が政策なのかわからぬが(もしかすると「美しい国、日本」を政策と勘違いの輩も いるのでは?)その「政策」が28%、「なんとなく」27%、「首相が安倍さんだから」24%。朝日はこの支持の理由を「割れている」と言うが、割れてい るどころか「何も考えていない」人が安倍三世を支持しているわけで支持理由は結局「安倍さんに好感を持っている」ということで「割れていない」。教育基本 法については今国会での成立期待は22%、議論続けるべき66%で改正不 要はわずか6%。我が同志は百人中五人しかおらぬ孤独感に嘖まれる。朝日に「社会思想史の若手」であった京大の佐伯啓思教授が白髪も増えていたが(もうす ぐ還暦)「保守とはなにか」を語る。保守主義を明確に唱えた点では安倍三世は面白いし評価すべき、としつつ保守主義でも欧米でかなり異なるところを佐伯先 生強調。今ひとつ言わんとするところがわからぬが米国の保守主義を「欧州の保守と違って、理性や技術の力を信じる」「絶えざる革新、創造的破壊、進歩主義 をよしとする」とするが、そうかしら。米国にこそ進化論すら否定するカルト的な原理主義があると思うと「進歩と革新」なんて言っていられない気がするのだ けど。

九月廿七日(水)先週末の維納フィル。今回の来港が59年のカラヤン率いた以来の二度目と書いたが勘違い。11年前にも来港公演あり。日曜晩のアンコール でのヨハン=シュトラウスの曲は「南国の薔薇」の由。信報の劉偉霖による評は「けちょんけちょん」だが伯林フィルと比べてはいけぬし「熟した果樹の木から 堕つる、腐りかけ直前」のような良さを見てとるべき。早晩にFCCのバー。ドライマティーニ二杯。バーテンダーのD氏は余の顔を見るなり「ウヰスキーソー ダ?」と尋ねるが「今日はstraight upでドライマティーニ」と注文するとカクテルグラスでの場合、オリーブ抜きで檸檬皮だけ、という好みまで覚えていてくれるのがありがたい。新聞を数紙読 み、帰ろうとするとサッとウェットティッシュが出てきて、新聞のインクで汚れた指先をきれいにできるのがいいじゃないか(山口瞳に言えば)。中環の某伊太 利風料理屋でM氏の呼びかけでこぢんまりと香港に十数年住われたO女史の送別会。M氏はこの店のジャズバンドで今晩ライブもあり。朝五時に目覚める身は一 つステージ見て早々と帰宅。今晩の競馬、第2レース(どん尻のクラス5)で畏友A君の家族所有の「新英」がホワイト騎乗で一番人気。馬主C氏の Dashing Championは得意のハッピーヴァレイだがドゥルーズ騎乗で26倍と期待薄。でそれぞれに御祝儀賭けの結果、新英は沈んだが16倍でDashing Championは見事一着。天晴れ。
▼築地のH君謹製、野党連立内閣。民主党も影の内閣とかここまで間口を広げると面白いのだが。総理・小沢一郎、内閣官房・岡田克也、外務・加藤紘一、財 務・菅直人(副総理)、文部・梅原猛(亡霊という噂もあるが長老)、法務・福島瑞穂、総務・綿貫民輔、防衛・山崎拓、厚生労働・円より子、経済産業・野田 毅、国土交通・平岡秀夫、環境・岡崎トミ子、国家公安・河村たかし、農林水産・山田正彦というもの。AFP電が安倍首相誕生を“ 'Beautiful Country' ignores ugly income gap”と指摘するのは的確。蘋果日報など成蹊大学まで取材して学生時代の安倍三世のことまで記事にする熱心さは日本の新聞よりずっとマシ。大学のゼミの 記念写真でもいちばん後方で顔だけ出す地味なお坊ちゃまがまさか首相とは、の感。「街の声」も東京都で日の丸・君が代強制反対訴訟の原告である元教員に教 育基本法改正へ意欲的な安倍三世をどう思うか?と取材するなど日本の新聞が見習うべき、の報道の深さ。
▼WTO(世界貿易機構)の閣僚会合、結局の交渉決裂。昨年の、あの香港での「大騒ぎ」はいったい何だったのか。
▼上海の(市長より偉い)上海党委書記で中央政治局常委の陳良宇君社会保障基金の汚職事件に絡み解任。この汚職には江沢民夫人の甥で上海市公安局長(上海 市武警総隊第一政委も兼任)の呉某や上海市政協副主席で上海市統戦部長の沈某なども関与。中紀委(中共中央紀律検査委員会)は上海に百名の捜査員を派遣。 上海の全ての市、党幹部の逃亡未然に防ぐため彼らの旅券や香港マカオ通行証などは上級部署に預けられ、出国には中紀委の批准求められ、空港や駅などでは武 装警察が警戒。上海トップの汚職も大したものだが患癌が原因で最近は公の場に姿現わさぬと伝えられる副総理・黄菊君の妻もこの汚職に絡むと噂あり。黄菊君 は上海市長から市党委書記、中央政治局常委で副総理となり陳良宇もその洋々たる前途であったもの。この党地方幹部らの汚職、贈収賄は勿論、上海だけの話の はずもなく天津、福建省、広西自治区などにも捜査の手が延びる。福島県知事佐藤某の土建政治など比べ物にならぬ規模なのは、中国の社会保障基金、90年代 より整備始まるが近年は毎年2割規模での増長。すでに基金規模は中国のGDPの1割にあたる1.84兆元!。基金の管理運用は地方自治体には難しく半官半 民の基金管理会社に委託。ここが汚職の温床となり「公金横領はせぬが」で民間企業への資金流用などあり、のやりたい放題。

九月廿六日(火)首相選出では民主、社民、国民新党、新党日本、大地の5党連立に先の郵政選挙での自民党脱党組、それに今回、自民党反主流派、ハト派の大 量脱党で、共産党までが閣外協力し、そうなると公明党が何の疑問もなく寝返って、反自民連立内閣成立。小沢一郎首班で岡田克也官房長官、加藤紘一外務、枝 野幸男財務、山口二郎(北大教授)文部、福島瑞穂法務、綿貫民輔総務、山崎拓防衛、円より子厚生労働、野田穀経済産業、川村たかし国家公安なんて「まさか のサプライズ」内閣の誕生……なんて、気がつけば夢で朝五時すぎに起床。安倍さんが総理に選出され「美しい日本」となる、その始まりの日の朝を清々しい気 持ちで迎える……ってこれぢゃ「近代の超克」だが。諸事忙殺され疲憊甚だしく晩に帰宅。赤米の炊き込みご飯やかぼちゃなど食しビール飲みながら安倍三世首 相就任から組閣伝えるニュース番組を眺める。今回の安倍チョイスで誰よりも強烈な印象与えるのは大臣でなく首相補佐官「拉致担当」中山恭子様であろう。 「拉致担当」ってなんか拉致するのが仕事みたい。もう一人、教育再生担当の補佐官山谷えり子先生。歴史教科書の「作る会」系で自虐史観批判では 安倍三世と主張同じくするが「自虐史観否定という名の自虐感」の感あり。山谷先生、ジェンダーフリー教育は「過激な性教育」と噛みつき「家族、教育、国な おし」と威勢よい、元サンケイリビング編集長。晩に生中継で安倍三世の首相として初の記者会見。首相の初記者会見というのをまじまじと初めて見るが閣僚が 舞台の袖にずらりと並び三十分近く、ただの立ちん坊。可愛そうに。せめて椅子に坐らせるくらいしてやればいいのに。安倍三世の所信表明の記者会見は予想通 り「明日の未来、で意味不明」。小泉三世の「自民党をぶっ壊す」「郵政民営化」「痛みのある」「構造改革」のほうがいかに具体的であったことか。安倍三世 の、ただ一つ具体的なことへの言及が教育再生のための教育基本法の改正(直近の臨時国会で)。この 人を首相にしたことで教育基本法が改正されるなら国民の過半数となる安倍三世を支持したり安倍三世に好感度抱く人はあらためて教育基本法を通読すべし。そ の上で自らがこの憲法と同じく日本にとって最も大切な法律を葬り去る、その一翼を担うことを痛感せよ。外交では、日本は価値観を同じくするアジアの、自 由、民主主義、基本的な人権、それに「法の支配」が行われる国と共同で……と宣われる。「法の支配」が「専断的な「人の支配」を排斥し国家権力が正しい法 に拘束されるとする原理」とするなら日本が果たして今後、正しい法による法治なのか疑問だが、いずれにせよ気になるのは「自由がなく非民主的で基本的な人 権もなく党治が敷かれる」中国の存在。安倍三世は中国が著しい発展を続けており中国の繁栄は日本にっとっても、と言及するが、ただ間違いなく日中関係は是 正されよう。それにしてもNHKのNW9の報道の粗忽ぶり、はお得意の「街の声」が本来は「安倍首相誕生」についての国民の反応を問うべきところ内閣の布 陣を見せて「どう思われます?」と質問。そんな誰だかわからぬ「大臣になりたい人たち」の写真と名前見て、何を答えられようか。結局「安倍新首相」を質問 にしてしまうと当然、三人に一人くらいは「安倍さんでは不安」で「どれくらいもつか」「経験不足」といった声も当然あるはずで、それを意図的に避けたので は?とすら思える「街の声」取材。なにせNHKにとって安倍さんは怖い。それにしても、この「首相に対する期待感」。少なくともこれは小渕だ、森だ、の時 にはなかったもの。視線が「この人ならどんな未来が?」にばかり向いてしまい、本当にこの人でいいの?という基本的なところが欠落。マスコミの報道がまさ にその時流に乗っている感あり。加藤周一氏が朝日「夕陽妄語」で江戸の化政期の漢詩人柏木如亭が諸国遍歴で出会った美味い山海の珍味を紹介し、その背景を 叙述し美食讃美の詩を詠んだ『詩本草』なる書物について語る。この人が文藝作品を挙げた時はかならず強い政治的意図があるのだが、「私は蕎麦が好きで、あ なたはうどんが好きだ、二つの異なる意見は全くの平等の資格で存在する」という味覚の「味の好き、嫌い」は「良し悪し」や「上下」の問題ではないこと。 「好き嫌い」の還元主義と「善し悪し」の客観主義。この二つをつなぐものが「判断の普遍性」。具体的な例なら、二十世紀初頭の前衛絵画は「好き嫌い」で大 衆の評価は二分されたが(個人の好み)、ある程度まで絵画を見ることに慣れた人々の間では「かなり広い意見の一致」があったこと。これが判断の普遍性。別 の言葉でいえば憲法でいう普遍性も、樋口陽一先生が近著で説いている「共和制」の原理も、司馬遼太郎の「国のかたち」もこれ。だが明らかに「それ」の構築 もないままに政治が行われているのが日本。加藤周一翁曰く
時あたかもこの国では首相交替の議論がにぎやかである。政治家の評 価と基準はどういうものか。それは意図(心の問題)によらず、行動とその結果によって測る他ないものだろう。議論の現況は混乱のみ。
と。フィーリングで安倍三世が好感度を以て支持されることのいい加減さ。
▼朝日新聞「私の視点」に明治大講師で憲法学の清水雅彦という人の石原都知事批判とその暴言、蔑視、差別を黙認する社会の危うさ、の投稿あり。清水氏は都 知事の憲法否定宣言が憲法99条の公務員の憲法尊重擁護義務に抵触、と指摘する。首相ですら憲法が間違っている如き発言しても許されるのだから(首相が改 憲派なのは良いが現職の首相として憲法の内容に疑問呈すること)、最初から日本という国は法治の根本が全くもって理解できていないのかしら。で新首相は 「法の支配」なんて言及。

九月廿五日(月)日剰の記述だけでも「よくもまぁ書く」と呆れられるがもう一つの老人の日々の楽しみが20年近くご愛用のタイムシステムのA5版ダイアリーへの毎日の事細かな記載と、頁 の余白に音楽会、映画のチケットから航空券の半切れ、料理屋の明細から新聞のベタ記事まで切り取って貼って貼りまくりのスクラップ。この1年分のダイア リーは、翌年のリフィールを買うと、その箱が反対の背は今年の西暦が書かれており、つまり前年のリフィールをきちんと仕舞える仕組み。きちんと保管できる のは好都合だがスクラップをかなり貼るためにリフィールの厚みが約2倍となってしまい2004年より箱に納まりきらず。スクラップも植草甚一翁なら芸術品 であるが、それには足許にも及ばぬ事務的な「貼り方」だが、やはりきちんと保管したいわけで、どうしようかと悩んでいたら、香港は文房具屋で紙類をきちん とバインディングしてくれるサービスが簡便で、それに注文すると、1年分があまりに厚すぎるということで相談の結果、1年を半年分ずつに分けてバインディ ング。かなり上出来。満足。早晩にジムのトレッドミルで5kmほど走る。Taikoo Placeでダンヒルがアウトレット処分市開催中。ジャケットや革鞄などかなり食指動くが7割引きといっても15万円超える定価の7割引ではジャケットな ど安くても3万円代で手が出ず。シャツ四枚購入。帰宅してレモン丸ごと1個搾ってウオツカでロック。ウオツカ飲みながらポリポリって亀田製菓の柿Pを食べ てたんだ〜(あ、これぢゃ中田調)。その柿Pの袋に「けなげ組」とかいう意味不明のキャラ紹介あり。その会員番号48に「風見鶏」があり
ヨーロッパの屋根の上でクルクル回って風向きを知らせる少々ロマン チックな私、ま、強風の時は目が回って大変だけど……それが何ヨ!! 近ごろの日本じゃ成り行き次第の日和見な人のことを「カザミドリ」なんて失礼な言い 方だと思わないコト?……
って首相が風見鶏と言われたのももう廿年ほど前の話。近ごろの日本、っていつを指してるのかしら。確かに「風見鶏」の言回しは例えば大槻文彦博士の『大言 海』(昭和3年)にはないが。自家製牛丼。トリスのハイボール一杯。NHKのBSの「熱中時代」という番組でNHK紅白の舞台制作の虜の男性現われ紅白の 大トリの歌い手紹介する司会の科白まで諳んじてみせるのだが「古賀メロディーは日本人の心の故郷です」みたいな紹介に、演歌が日本人の心なら、その心にど れだけ朝鮮が流れているか、などと思っていたら睡魔に襲われ寝てしまう。
▼文楽の吉田玉男翁逝去。享年八十七歳。昨年来老耄と知人より聞く。病院から抜け出だし諸所捜索すれば休業中の文樂座樂屋内にぽつねんと一人をられた由。 それもとても越路大夫引退口上に長嶋茂雄君の言葉をモロに引き「永遠に不滅です」と真面目に賛辞を述べた、社会人としては全くの凡人、藝人としては絶後の 名人、と自然体なる面目躍如、と。ただ煙のように消えて行った、美事なる最期、の玉男。新聞の弔報は判で押したように「曽根崎心中」徳兵衛を当たり役に挙 げるが(確かに越路大夫、鶴澤清治の三味線で玉男の徳兵衛、蓑助のお初、先代勘十郎の九平次ってのは完ぺき)だが久が原のT君は「競伊勢物語・春日村」紀 有常、「菅原」菅丞相といった完璧の名演を何故挙げぬのか、と。あたくしが玉男翁で見たのは(香港に移り住む直前の昭和が終わる頃からの数年だけで、而も 東京ばかりで)曽根崎と菅丞相、それにひらかな盛衰記の梶原源太。「時雨の炬燵」おさん、「先代萩」政岡、「鏡山」尾上など女形もよかった、と聞く。T君 が昭和末年、奈良で見た政岡は「梅幸の鷹揚さを大成駒の強さで貫いたような独特の名演、と言う。桂米朝らと「九条の会 大阪」の発起人として護憲派として も活動とお亡くなりになってから知る。
▼民主党代表小沢一郎氏検査入院。安倍首相の誕生に何という偶然。日本の民主主義の最後の望みが……なんて書いていて、まさか小沢先生に日本の民主主義の 望み託すことになろうとは小沢君が田中派の奉行の一人で自民党内で暗躍していた頃には考えられなかった話。安倍三世は河口湖の別荘からの、昨日の大相撲千 秋楽での優勝トロフィー授与のため帰京の様子など、黒塗りのリムジンの隊列で「ここはモスクワか?」と思うほどの高速道路追い越し車線爆走。それを追いか ける馬鹿なマスコミ。この演出の怖さ。赤坂の料亭の奥座敷で組閣でもされていた頃のほうが、まだ「権力が演出されなかった」だけ、真っ当だった鴨。安倍三 世により幹事長に抜擢された中川秀直君(首の後ろの、香港では「猪頸」と呼ばれるお肉が目立ちすぎ)がNHKのNW9に出ていたが「なにをしゃべっている のかわからない」点では安倍三世以上。かつて竹下登君が「言語明晰意味不明」とか言われていたが安倍内閣は竹下君以上に「希望」だの「明日の未来」などイ メージにばかり言及する点では「感動明晰意味不明」だろう。自民党の運命共同体・公明党はまだ安倍政権の性格すら見得ぬうちから政策協力に署名。公明党は 代表が神崎君から冬柴君へ。神崎君がどちらかというと社会党左派の槙枝顔であったのに比べ冬柴君のデカい丸顔は「これぞ公明党」で中川君が並ぶと自公連立 の象徴の如し。
▼陳方安生女史が「政制核心小組」結成し李鵬飛(全人代香港代表)、任關佩英(政府環境食物局長で問責制導入の02年に依願退職)、陳文敏(前任香港大学 法学院院長、現弁護士)、Chandran Nair(研究組織Global Institute For Tomorow創設者)、Elizabeth Bosher(97年まで香港政庁の政務官、憲制事務司などの職で基本法の起草作業に従事}、陸恭蕙(前任立法会議員、環境問題に取り組む、今年4月より 香港証券取引所非執行董事)ら参加。この政策グループ、如何せんBosher女史など政庁高官であれ実務派でいわゆる政策決定の経験者がおらぬ点では陳太 の個人的なブレーン集団以上の内容は期待できまい。来年の行政長官選挙には自らは立候補せず、と陳太は表明。それにしても驚かされるのは李鵬飛君の参加。 この人、80年代には親英派と見られていたが地道に親中派となり当時ですら政治風刺漫画では(移り身の機敏な)カエルで登場していたが保守派の自由党は彼 が創設者で初代代表、その後自由党から離れ香港での彼の政治力低下は事実だが香港の全人代代表という美味しいポスト得て安泰。親中派土共親中から民主党ま で話が出来る点だけでは彼は調整役。今度は本来、北京中央にとっては愉快ではないマダム陳の政治グループへの参画。まぁこれも、マダム陳にとっては李鵬飛 が入ることで「革新政党ではございません」と言えるし、李鵬飛も北京中央には「自分がこの政治グループに加わることでバランスがとれる」と説明か。事実、 先週末にこの政策グループの設立記者会見に現われた李鵬飛君、すでに今日は己が身は行政長官Sir Donald君に同行で湖南省は長沙に在り呉儀副首相に謁見。この経済協力訪問団、長沙で未来のオリンピック体操選手養成の施設見学などして喜んでいる が、かつての東独やソ連と同じ、この社会主義国の国家のためのスポーツ選手養成の意義など理解できているのだろうか。
▼俳優丹波哲郎氏逝去。享年84歳。1980年頃、鈴木清順やATG映画、『十九歳の地図』や金田賢一『正午なり』など元気だった頃に丹波哲郎が監督の 『砂の小舟』という映画あり。異作。後に「丹波哲郎の地上(ここ)より大霊界」とかいう変なタイトルとなる。ドラマ「キーハンター」は当時、香港でも放映 され何度か香港舞台にした話もあり香港では陸恵敏や白彪など往年の俳優が出演していた由。香港の新聞も丹波哲郎の逝去大きく報じる。

九月廿四日(日)曇。昼過ぎ迄ジムで筋力運動と有酸素運動各一時間。ジムからぼんやりと繁華街眺めていると「大熊本」という「西洋料理」の店あり。奇妙。 「旺角の伊東屋」中南図書にて細々した文房具購う。MTRで中環。Dunhillでキーホルダー購う。素敵な新作のショルダーバッグあり。我慢。十年以上 前に製造発売中止になったはず(倫敦にはあるが香港では販売中止なの鴨)のダンヒルの傘も店頭にあり。新作らしいが一見してあまりにチープな作りで、太め だし布カバーもついておらぬし、何より傘の布の張りがあまりにも弱くて雨を跳ね返しも悪かろうHK$2,300とは呆れる。久々にFCCでドライマティー ニ一杯。一旦帰宅して早晩にZ嬢と尖沙咀。Jimmy's Kitchenに 晩餐。今 までに見たこともなき繁盛ぶり。中環の本店が三ヶ月だか改装中の煽りもあろうか。ハイボール二杯。蟹肉のラヴィオ リと鴨の腿肉の薫製はいずれも前菜だがこの二皿とオニオンスープをZ嬢とシェアして、それでじゅうぶん。アップルクランベルタルトとエスプレッソ。音楽会 の前はこれくらいが適量。香港文化中心にて維納フィル ハーモニー管弦楽団の二日間の香港公演の初日を聴く。指揮はValery Gergiev(ワレリー・ゲルギエフ)。昨晩ペニンスラホテルのバーで遭遇の方々は制作サイドか、と思ったが第1バイオリン2名、クラリネット 1名ともう一人の由。舞台に楽団員現われただけでやはり威風堂々。演奏前のチューニングの音からして音色が違う。モーツァルトのLa Clemenza Di Tito(皇帝ティートの慈悲)の序曲。ゲルギネフが指揮するショスタコーヴィッチの交響曲9番は秀逸。ピッ コロとファゴットの演奏冴える。この曲は1945年に第二次世界大戦でのソ連勝利祝賀にショスタコーヴィッチにとって「第9」であるからスターリン政府は 荘厳な合唱つきの歓喜あふれる壮大な曲を期待したのにショスタコーヴィッチの第9は橋本治的に「スターリン讃美なんて僕はしないもの!」で軽妙洒脱。これ も起因して3年後の1948年にジダーノフ批判でショスタコーヴィッチは反革命的芸術家の烙印押されてしまうのだが、このショスタコービッチの権力に対す るアンチテーゼ的な明るさをゲルギネフは見事に表現。後半はブラームスの交響曲第4番。ヴァイオリンが第1ヴァイオリンと第2で二部合唱に聞こえるくらい 美しい音色にただ茫然とする、が、この曲はウィーンフィルにとってゲルギネフのニンではない。バレンボイム指揮とかのほうがずっと引き立つ演奏だろう。ゲ ルギネフならウィーンフィルはやはりショスタコーヴィッチや当然のようにラフマニノフとか面白いだろう。アンコールは4番に続けてブラームスの匈牙利舞曲 5番。もう一曲はおそらくヨハン=シュトラウスの舞曲の一曲(だと思うが知らない)。ブラームスもそりゃウィーンフィルだから凄いがショスタコーヴィッチ の9番が今晩の収穫。明日はモーツァルトの交響曲36番Linzとチャイコフスキーの5番。ゲルギネフならチャイコフスキーのほうがモーツァルトよかずっ と面白いはず。ところで今晩のウィーンフィルは香港初、と思われそうだが実は1959年に、なんとウィーンフィルなのにカラヤンが指揮して香港で初演して おり今回は実は二度目。ウィーンフィルのカラヤンというのも好事家にはたまらないが、この1959年は日本でもカラヤンが指揮するウィーンフィル最初で最 後の来日あり(こちら)。どこか の飛行機会社(おそらく当時ならパンナム航空くらいだろう)が世界一周航路の宣伝でウィーンフィルが40日間で世界一周する大企画があり(ちなみに映画 『80日間世界一周』は1956年公開)、それでおそらく日本公演の次に香港に来たのだろうが、当然、香港は南回りの飛行機の拠点だったから、で、当時、 まだ中環の市大会堂もなく、なんと銅鑼湾の利舞台(The Lee Theatre)でカラヤン指揮でウィーンフィルが演奏した、というのだから物凄い話(この逸話は今回のパンフレットにも出ておらぬ逸話)。で半年ほど前 だったかのベルリンフィルに続く香港の実質上初公演に近いウィーンフィルであるからチケットも七月だか月曜日朝に発売数時間で売り切れ。今回確保できた席 は1階5列目の舞台に向って左から8番目くらいのA席ではかなり上席(一つ右隣はS席でHK$1800!)。この席であるからヴァイオリンの旋律が流れ落 ちてくるような感覚。ちなみにウィーンフィルは今回、ソウルで先週2日演奏あり、香港も2日、来週は中1日おいて豪州はシドニーだがウィーンフィルの豪州 での演奏はなんと今回が初の由。

九月廿三日(土)快晴。午前、ジムで一時間の有酸素運動。昼すぎ別なジムで一時間の筋力運動。午後遅く高座。尖沙咀。土曜早晩でペニンスラホテルのバーカウンターのいつもの隅席も酒飲み四人組あり。 馴染のバーテンダーも苦笑。ハイボール二杯。その酒飲み四人組、ドイツ語で話しているがどうやら維納フィルハーモニック交響楽団の制作監督者ら。話の節々 に音楽関係の固有名詞あり、そこだけは聞き取れる。明日からの二晩の公演にて来港の由。来週末に帰国のT君夫妻とペニンスラホテルの旧館屋上でのBBQビュフェに食す。も はや肉をむしゃむしゃと食すも厭われ、ほんの数切れ箸をつける程度。米国人の男女、前菜から魚介、肉類と次々と皿に大盛で「これぢゃ日本が戦争に負ける」 と思う。デザートはかなり堪能。美味しゅうございました。今日二度ほどタクシーで不快な思い。一度目は車内に持ち込んだキャリングケースが車内とはいえ大 きさが規定超過だとHK$5の超過料金取られ(縦横奥行き計120センチ以上の場合、のはずで帰宅して大きさ図ると110センチ以下であった)、もう一つ は、帰宅の際に尖沙咀より搭乗の香港島行きであるはずのタクシーに海底隧道の料金を往復請われる。香港に戻る車なら片道だろうがっ!と拒んだが「そんなこ と関係なく往復だ」と慇懃無礼な運転手を汚い言葉で罵りドアを蹴り開けると運転手「ヤヴァい客」と思ったらしく慌て降りてきてトランクよりキャリングケー ス出すのなど手伝う諂い。不愉快。
▼昨晩NHKの番組で「趣味の達人」紹介する薬丸君司会の番組(番組名失念)をぼんやりと見ていたら「新聞の号外」の蒐集家の御仁登場し何千という号外を 集めた氏にとって「幻の号外」が1939年1月場所4日目(1月15日)に双葉山が安藝ノ海に敗れ連勝が69節男に敗れるまで69連勝を記録。この日の号 外を探す氏が東京で当時の双葉山の連勝を見ている、という筋金入りの相撲好きの老人らに集まってもらい幻の号外の有無など確かめるのだが興味深い話は、そ こに集まった老人の一人が号外が配られていたのをあたしは見た記憶がある、という逸話。この日、その方は六代目の道成寺を見に父親に歌舞伎座に連れて行か れ、道成寺が始まると「聞いたか、聞いたか」の科白でお馴染の所化の坊主役の一人が「落ちた、落ちた、双葉山が落ちた」と即興で語り、これで歌舞伎座にい た客の間で双葉山の連勝の止めに「おーっ」とドヨメキがあがった、と。それで芝居が跳ねて歌舞伎座を出ると双葉山連勝止まる、の号外が配られていた、とい う話。本当にこの日に六代目菊五郎が歌舞伎座で道成寺を踊っていたか……まで調べないといけないのだろうが、「聞いたか、聞いたか」「落ちた、落ちた、双 葉山が落ちた」で銀座で外で号外配られる、はじつに絵になる話。
▼ローマ法王ベネディクト16世の講義での発言(12日)、イスラム教徒からの反発、という話。今ごろになり発言の要旨読む。14世紀末にビザンチン皇帝 がキリスト教とイスラム教について語りジハード(聖戦)を「ムハマンドが新たにもたらしたのは邪悪で冷酷なものだけ」と言及。これを引用し現法皇は「暴力 は理性に従わぬ行動であり、不合理で神の本性に反する」と述べ、それが反発招いた由。この発言読みこの部分以上に気になったのが「西洋では実証的な理性の みが普遍性を持つとしてきた。しかし世界の諸宗教は、理性の普遍性から神聖なものを排除することを、最も深遠な信念に対する攻撃とみる。理性を広げること で、私たちは諸宗教を対話の相手に招くことができる」というところ。このヴァチカン=理性、普遍性、神聖という至上主義。

九月廿二日(金)晩にQuarry BayのEast Endに て編集者S嬢と打ち合せ済ませエール2パイント飲みひとまず週末。帰宅して韮鍋。当初は和田エミのレシピであったがだいぶ進化して「たれ」は韮の葉の下半 身をミキサーでゲル状にして醤油や酒、出汁で味つけするのだが、この「たれ」が格別で、おそらく納豆なんてこれで食べたら最高に美味いはず。テレビつける とNHK映っており間違ってNW9が流れており安倍三世組閣構想のため今夜、山梨は鳴沢村の別荘に向う、と「報道」。組閣までして首相就任できないと最高 に面白いのだが……。別荘で組閣構想ねぇ、と考えると小泉さんの清貧ぶりも懐かしいが(とすでに小泉三世も「さん」づけの仲間入り鴨)、この安倍三世の別 荘行き伝える内容にNW9のキャスターは「会津の男」にもかかわらず「週末、どんな人事構想が……」などと口にしつつニヤニヤと楽しそうな表情。この柳澤 秀夫なる会津の男、戦場報道の硬派、と思っていたが意外と「安倍さんに親近感」で、意外と一本釣りなんかされると竹中平蔵的な意味のない役割を演じ切れる 鴨。内閣といえば文相には「北海道の子熊」中川昭一君という下馬評あり。教育改革も進展か……乎。その安倍別荘行き報道に続いたのが「相次ぐ飲酒運転での 事故」報道。昨日今日「激増」ぢゃないのに。飲酒運転に巻き添えで娘をなくした父親が「娘が結婚して、結婚式で涙流したかったのが、葬式を出すことになっ たとは」とカメラの前で号泣。その悲しさが本音で哀しみには何も言わぬがテレビで「娘の結婚式での父親の涙が葬式の涙に」がテレビ的に製作側にはどれほど 「おいしい」か。菊田一夫だよ、これじゃ。もしかすると、の想像だが、どんどんこうして演出が事実を凌駕する、ってのは、例えば、テレビの取材に「いいか ら、帰ってくれ!」の父親に「お父さん、お父さんがテレビで訴えてくれることで、凶悪な飲酒運転が少しでも減って、その犠牲になる人も命が助かるんです よ、娘さんもそれを望んでいますよ、きっと」なんてADに言われて、いざ収録始まれば素人の口から「娘の結婚式での父親の涙が葬式の涙に」という制作者サ イドが思ってもいなかった最高のコメントが取れる……のくり返しなもかもしれない。
▼東京都による入学式や卒業式での日の丸に向う起立、君が代斉唱の強要は不当とする都立高や擁護学校の「左翼な」教職員が東京都「ファシス都」教委など相 手に強制に従う義務なしと訴え東京地裁(難波孝一裁判長)は違反者処分とした都教委の通達や職務命令は「少数者の思想・良心の自由を侵害する」として違憲 違法と判断(廿一日)。石原ファシス都知事本日「控訴するのは当然」と語り都は方針を見直す考えはないと述べ知事に盲従の都教委も臨時の校長連絡会を開き 都立学校長約二百五十人に対し「これまで通り通達に従って指導してほしい」と改めて指示。司法による判断尊重などという常識もなく「たかだか地裁ごときが 俺たちのやり方に文句つ