五月三〇日（火）銅鑼湾のイーストエンドにてＺ嬢と待合せハッピーアワー。崇光にて定期購読雑誌を受取り天后・利休。つい深酒。
五月二九日（月）快晴。
五月二十八日（日）快晴。朝食済ませ寶雲道を走り黄泥涌道から陽明山荘に上り紫羅蘭山、衛奕信径から淺水湾を経て南湾、二時間。曇天が途中より猛烈な陽射しとなり日焼け。灣仔の芸術中心にて撮影中国五十年、当然のことながらロベルト・キャパの写真が圧巻。中環まで歩きBrezelHausにてハッピーアワーするもののポールやウルフダンクのいた当時に比べると精彩を欠いたBrezelHaus。帰宅。Ｚ嬢のトマトパスタ秀逸。仏国はLa Cuvee Mythique1994、これも秀悦。
五月二十七日（土）雨のち快晴。台湾陳総統の総統就任演説と森「神の国」発言。雨上がりの曇り空、的士で黄泥涌道、バスで淺水湾。黄泥涌道に入ると途端に快晴となる。海にて読み残しの新聞、雑誌を読み、見澤知廉『天皇ごっこ』を読み始める。文章じたいは未熟な表現があるが精神性というかやはり思想的、現場的なパワーが違う。
五月二十六日（金）出勤。ホンハム、ハーバープラザホテルの炉端焼き。さすが李資本、あんな大きな炉端屋を営むとは、と驚愕、普通ならあの半分の敷地に納めるか席を倍にするところ。ツテで半額。
五月二十五日（木）多湿。香港テレコムより電話あり六月十日の香港テレコム杯（沙田）に招待、と。
五月二十四日（水）雨。
五月二十三日（火）快晴。ジャコのCDに聞き惚れる晩。
五月二十二日（月）快晴。日本よりジャコ・パストリアスの1982年オーッレクスジャズフェスティバルのライブCDが届く。大学生の時に高校の同級生Ｏ君と見に行った記憶、武道館の前から二列目でジャコのライブ。新宿の佳花でくまもとラーメンを食したのもこの頃か。美輪明宏の『日本の心を歌う』も届く。上海好好小食にて主人に週刊香港を渡す。
五月二十一日（日）明走会のハイキング、陽明山荘に集まり、ジャーディン山から大潭。大潭で一行と別れ、競馬を理由に赤柱経由で海。赤柱はまるで湘南のような混雑、下品なショッピングセンターはあるしテレサテンの故居は博物館として開館するし（そのための混雑か？）最悪。何もわかってない。雨でも降りそうな海で遅めの昼食。さびしげな海岸。銅鑼湾に出て場外。第八場で原居民とHelen's Expressを押さえるが遂に掌門が渣打杯をゲット、ついに本領発揮か。七場にも間に合い天福を押さえ、これでトントンとなった次第。塚本晋也監督・本木雅弘君の双生児の切符を買おうとすると時代広場の映画館は夕方一回きりで断念。庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』を歴史検証のように読み始める。
五月二十日（土）そごうでソニーの携帯ラジオ購い陳水扁の総統就任演説を拝聴。Ｚ嬢と金鐘で待合せツエン湾。徳華公園を抜けて三棟屋古蹟。深井までバスで出て渡し舟で馬湾。青馬大橋の下、もはや島としての独立を逸し島の半分は「開発」途中。深井に戻り夕方、傳記飯店にて焼鵝。ツエン湾を経由してバスで帰宅。竹内康浩『ライ麦畑でつかまえてについてもう何も言いたくない』荒地出版を読了。タイトルもいまいちだが、内容は差し置いて編集者不在であることが装丁から全てにわたって判る。
五月十九日（金）明走会の会合で日本人倶楽部。
五月十八日（木）按摩関容子のかぶき脇役本（『銀座百点』に連載されたもの）読了。芝鶴なる大部屋名代の役者、インテリだそうで映画『墨東奇譚』で荷風役と知る。
五月十七日（水）馬券購入して帰宅、テレビ観戦。
五月十六日（火）首相・森君の日本は天皇を中心とした神の国発言。これを非難するは易しいが非難する側が日本の民主主義を挙げたところでこの人を首相としていることじたいを許容している「この国のかたち」であり説得力はなし。
五月十五日（月）散髪。
五月十四日（日）快晴。午前、バスにて陽明山荘まで行き海まで紫羅蘭山を走る。帰路は紫羅蘭山径。Ｚ嬢と黄泥涌の水塘にて待合せビール。中峡を経て山頂のイタリア食材。帰宅。
五月十三日（土）猛暑快晴。
五月十二日（金）薄曇。
五月十一日（木）晴のち雨。佛誕節。バスとトラムを乗り継いで太古城。パーカー山道、Woodsideの古邸を過ぎMorning Walker Gardenから金督馳馬徑。午後、黄泥涌水塘にてビール。雨ひどく四十一番のバスが来たので華富、バス四〇番にて帰宅。中環のBib Boss、秀逸の上に女将のサービスに敬服。食料品購い帰宅。ジイド『アクアサンク』。
五月十日（水）雨。香港賽馬中心のフジヤマ氏、在港の活力小姐、Ｇ建設のＴ氏にてBBQしながら競馬観戦。
五月九日（火）曇。
五月八日（月）曇。
五月七日（日）曇空。芸術中心にて陳迹の香港懐古写真展、光の柔らかさとアングル。Delaneysにてギネス飲み、百年ぶりにクブラヒにて蒙古焼、本日の主席杯、千二百米、今シーズンの三短途レースの最終戦、これまで二戰を勝っていた故、俄然緊張したが、蝦を二着にまわして大殺手にて単勝、連複をゲット、フジヤマ館長氏のサイト香港賽馬中心での競走もこの三短途ゲットで千点のボーナスを得、二位となる快挙。
五月六日（土）快晴。海。堀田善衞『上海にて』読了、大江健三郎の褒めた作品に一度として感動したことのなき我、今回もまた堀田の岩波的な上海回顧と日本への政治的視座にうんざり。堀田の『上海』なる小説のほうがまだよかった。あれを読み書いた手紙に丁寧に返事をくれた堀田もすでに逝去。
五月五日（金）快晴。
五月四日（木）快晴。朝曇天なれど午前から晴れ雲一つとなき是そ五月晴。日本では十七歳の青年がバスを乗っ取り乗客を人質に、そのうち数名死亡。では憲法改正すればかのような犯罪はなくなるのか。
五月三日（水）曇。憲法記念日、読売新聞は改憲、またも憲法試案、恥を知り給へ読売。競馬擦りもせず惨敗。
五月二日（火）豪雨に目醒めれば黄色雲警報発令之報。Ｚ嬢、シティスーパーにて新潟は難波屋の柿の種を見つけて来るは嬉し。
五月一日（月）快晴時々曇天夜半雷雨。メイデイ。連日の天気予報豪雨なれど早朝陽光燦々にて目を醒ませしほどの明るさ、寝てはおれぬと朝食をそさくさと済まし数ヶ月ぶりに海へと駆け降りる。中環へのエスカレエタに数十人の同朋観光客、黄金週間かと合点、同朋ども紐育フィトネスの傍らにて口をあんぐりと開けエスカレエタを眺め記念写真。交易中心のバスターミナル、溢れんばかりにフィリピン女中連、六番バスは待合い三重の列に唖然とすれば二六〇番バス特快と申して運賃倍なれば女中連無駄な銭を浪費する筈なく此のバスは乗客些か。海。新装なったFar
Eastern Economic Review 誌。渋滞激しく淺水湾まで半時間。淺水湾からのバスも渋滞せしは淺水湾道での自動車事故、車窓から見れば自家用車無惨に大破し反転、タブロイド紙の蝿が群がり、警察、路上に砂撒くは血痕の処理か。渋滞でＺ嬢を黄泥涌のテニスコートに小一時間待たす。評判のＱ麥四川麺にて坦々麺、美味なれど食べ足りず元気寿司、同じ「回りモノ」ならば元「緑」寿司に軍配か、とＺ嬢、同意。